キャプチャーボードのとは
キャプチャーボードとは、テレビゲーム機(PS4/5・Switchなど)の映像や音声をPCに映し出して、録画や配信をするための周辺機器です。
ゲーム機をキャプチャーボードに接続し、キャプチャーボードからPCに接続することでゲーム画面や音声をPCに映すことができます。
(PCの画面を見ながらゲームをすることもできるようになります。)
補足
PCにもHDMI端子がありますが、ゲーム機とPC本体をHDMIで直接つないでもゲーム画面を映すことはできません。(モニターには映りますがPCには映りません。)
接続可能なゲーム機とできないゲーム機
・接続可能なゲーム機
Switch/Wii U/Wii/GC/N64/SFC/NEW FC
PS5/PS4/PS3/PS2/PS1/PS Vita TV/PSP(2000/3000)
iPhone/iPad/iPod touch
・できないゲーム機
Switch Lite/3DS/PS Vita/GB/初期型FC
キャプチャーボードの選び方
キャプチャーボードの種類
キャプチャーボードには、主に外付けタイプと内蔵タイプの2種類があります。
外付けタイプ
外付けタイプは、USB接続で簡単にPCと接続でき、デスクトップPC/ノートPCの両方での使用が可能。
また、販売されている種類が豊富で選択肢が多いのもメリットです。
ノートPCの方やPCが2つ以上ある方/外に持ち運ぶ方には外付けタイプをおすすめです。
内蔵タイプ
内蔵タイプは、デスクトップPC専用でノートPCでは使用ができません。
また、取り付ける際にPCを開けて取り付けるため、PCの知識が必要です。
しかし、内蔵タイプの方が性能が高い物が多く、解像度やフレームレート(fps)こだわりたい方にはおすすめです。
パススルー機能の有無
パススルー機能とは、PCに映像を送るのと同時に、モニターにも映像を出力する機能のこと。
(キャプチャーボードからのHDMIをモニターに接続することで使用できます。)
パススルー機能を使えば、反応速度が重要なゲームジャンルでも遅延を気にせずプレイが可能なため、配信をする方やゲーム実況をする方には特に必要な機能です。
エンコード方式
キャプチャーボードを通った映像は、エンコードという作業を挟むことでPCに取り込まれます。
エンコード方式には、主にソフトウェアエンコード方式とハードウェアエンコード方式の2種類があります。
ソフトウェアエンコード方式
ソフトウェアエンコード方式は、エンコードをPC側で行うエンコード方式でキャプチャーボードでエンコードの処理をしない分、ハードウェアエンコード方式よりも映像の遅延が少なくなる。
しかし、その分PCへの負担が大きくなり、PC自体のスペックを求められます。
ハードウェアエンコード方式
ハードウェアエンコード方式は、エンコードをキャプチャーボードが行うエンコード方式でエンコードをキャプチャーボードが行うため、PCへの負担が少なく済むのがメリットです。
しかし、その分ソフトウェアエンコードに比べて処理速度が遅く遅延が大きくなりやすいです。
先ほど紹介したパススルー機能を搭載していて使用する際はどちらでも良いが、モニターがない方やPC画面(録画画面)を見ながらゲームをしたい方にはソフトウェアエンコード方式をおすすめします。
解像度やフレームレート(fps)の確認
ゲーム機が出力できる最大解像度やフレームレート(fps)は、機種によって異なります。
NintendoSwitch/PS4はフルHD(1080p)/60fpsに対し、
PS5は4K(2160p)/120fpsまで対応しています。(PS5は4Kの場合60fpsまでの入力です。)
やりたいゲーム機に合うキャプチャーボードの最高入出力解像度/フレームレート(fps)を選びましょう。
対応OSの確認
キャプチャーボードによって対応しているOSが違うため、確認をしましょう。
また、キャプチャーボードの製品情報から動作環境を見て、どれくらいのCPUやGPU/メモリ(PCの性能)が必要かを確認しましょう。
ブランド(会社)
・AVerMedia(アバーメディア)
・Elgato(エルガト)etc
1万円以上出せば良いキャプチャーボードが買えると思います。
キャプチャーボード5選
高性能で簡単に録画/配信ができるキャプチャーボードが欲しい方におすすめ!
AVerMedia GC553
スペック
タイプ | 外付けタイプ |
寸法 |
112.6 x 66.2 x 26mm
|
パススルー機能 | あり |
エンコード方式 |
ソフトウェアエンコード
|
解像度/フレームレート(fps) |
4K(2160p)➡30fps
2K(1440p)➡60fps フルHD(1080p)➡120fps |
対応OS |
Windows 10(64ビット版)
macOS |
AVerMedia GC553の性能
Switch/PS5などの外部機器から最大4K➡60fps(HDR)までの映像を入力できる。
また、モニターにパススルー接続をすることで遅延なく、4K➡60fps(HDR)映像を映せます。
USB接続でPCに接続することで4K(2160p)➡30fps(HDR)/2K(1440p)➡60fps/フルHD(1080p)➡120fpsの録画/配信が可能です。
専用のソフトがある
OBSなどの配信ソフトとは違い、専用のソフトがあるため、細かい設定などをしなくてもすぐに録画や配信が行なえます。
動画編集ソフト「PowerDirector 15」が付属
PowerDirector 15と過去のバージョンではあるが有料の編集ソフトを無料で使用可能。
顔出し配信ができ、キャプチャーボードから操作をしたい方におすすめ!
JVA06-EJ
スペック
タイプ | 外付けタイプ |
寸法 |
134.6×18.4×63.7mm
|
パススルー機能 | あり |
エンコード方式 |
ソフトウェアエンコード
|
解像度/フレームレート(fps) |
フルHD(1080p)➡60fps
|
対応OS | Windows(10/8.1以降) Mac(10.10以降) Android(7.0以降) |
デュアルHDMIが可能
最大2台同時にHDMI映像をPCに入力することができる。
例えば、ゲーム映像とカメラ映像を2つ同時に合成して出力が可能。(ゲーム機とゲーム機などでも可能)
スイッチャー機能やPIP&PBP機能が使える
本体のスイッチャーボタンを押すだけで合成処理や画面の切り替えが可能。
本体からワイプ画面の表示のON/OFFや、映像の切り替えがをキャプチャーボード(手元)から行えるため、配信や録画をする際に便利な機能。
音声入力ON/OFFスイッチ
3つの音声入力(HDMI-A/マイク/HDMI-B)のON/OFFスイッチを搭載しており、スイッチを切り替えるだけで各映像の音声をMIXしたり、HDMIからの音声をOFFにしたりすることができます。
クロマキー合成機能
クロマキー合成とは、グリーンバックを利用して映像の背景を透明にし、そこに別の映像を合成する技術です。
パワーデリバリー対応
パワーデリバリーとは、接続しているPC/Andoroidスマホに電源を供給するための機能です。
接続しているPC/Andoroidスマホを給電できるので、配信中でもバッテリー切れの心配もありません。(最大PD60W対応)
内蔵タイプで高スペックなキャプチャーボードが欲しい方におすすめ!
Elgato 4K60 Pro MK.2
スペック
タイプ | 内蔵タイプ PCI Express 2.0 x4(x4/x8/x16スロット使用可) |
パススルー機能 | あり |
エンコード方式 |
ソフトウェアエンコード
|
解像度/フレームレート(fps) | 4K(2160p)➡60fps 2K(1440p)➡144fps フルHD(1080p)➡240fps |
対応OS | Windows 10 (64ビット) 第6世代Intel Core i7 CPU (i7-6xxx) AMD Ryzen 7 (またはそれ以降) NVIDIA GeForce GTX 10xx (またはそれ以降) PCIe x4/x8/x16 スロット |
内蔵型の高スペック
4K(2160p)➡60fps
2K(1440p)➡144fps
フルHD(1080p)➡240fps
スイッチのゲームはもちろんPS5などのゲームも高画質で録画/配信できるスペックです。
マルチフィールド機能
マルチフィールド機能とは、複数のアプリで同時にビデオをキャプチャする機能です。
専用ドライバ不要
ドライバが不要なため、PCに接続するだけでOBSなどの配信ソフトで使用が可能。
コスパよく、初心者におすすめ!
ASUS TUF GAMING CAPTURE BOX-FHD120
スペック
タイプ | 外付けタイプ |
寸法 | 115×90×210mm |
パススルー機能 | あり |
エンコード方式 |
ソフトウェアエンコード
|
解像度/フレームレート(fps) |
フルHD(1080p)➡120fps
|
対応OS | Windows 10 (64-bit)・MacOS |
ASUS TUF GAMING CAPTURE BOX-FHD120の性能
Switch/PS5などの外部機器から最大4K➡60fpsまでの映像を入力できる。
また、モニターにパススルー接続をすることで遅延なく、4K➡60fps/2K➡60fps/フルHD➡120fps映像を映せます。
USB接続でPCに接続することでフルHD(1080p)➡120fps/720p➡60fpsの録画/配信が可能です。
ライティングエフェクト
本体にライティングがあり、光や光り方によって状況を教えてくれる機能。
ASUSの専用ソフトウェア
ASUSの専用ソフトウェアからゲーム音やボイスチャット音声/パーティーチャットそれぞれの音量を調節が可能。
専用ドライバ不要
ドライバが不要なため、PCに接続するだけでOBSなどの配信ソフトで使用が可能。
また、OBS Studioの認証を取得しています。
キャプチャーボードを安く買ってSwitchゲームを実況してみたい方におすすめ!
TreasLin HSV321
スペック
タイプ | 外付けタイプ |
寸法 | 9.5 x 6.3 x 2.2 cm |
パススルー機能 | あり |
エンコード方式 |
ソフトウェアエンコード
|
解像度/フレームレート(fps) |
フルHD(1080p)➡60fps
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対応OS | Windows7/8/10 Linux・Mac OS10.8以降に対応 |
TreasLin HSV321の性能
USB接続でPCに接続することでフルHD(1080p)➡60fpsの録画/配信が可能です。
専用ドライバ不要
ドライバが不要なため、PCに接続するだけでOBSなどの配信ソフトで使用が可能。
パススルー接続をしないと遅延がすごく、モニターは必須
また、モニターに繋ぐためのHDMIケーブルは付属していない