今回は、ASTROのゲーミングアンプ(ミックスアンプ)「MIXAMP PRO TR」のレビューをしていきます。
アンプ・ゲーミングアンプ・ミックスアンプとは
アンプとは
アンプとは、増幅装置という意味でアンプを経由することでヘッドセット・イヤホンの音質を向上させる機械です。
また、PCやCS機(家庭用ゲーム機)に直接さすよりアンプを経由ことで音質の向上や不快なノイズの軽減などもできるため、よりゲームや動画・音楽の音に集中することができます。
ゲーミングアンプとは
ゲーミングアンプとは、アンプをよりゲーム音に特化した音質にしてくれるアンプになります。
具体的には専用のソフトウェアを使うことでイコライザーを変えることで自分好みの音にでき、聞きたい音をより鮮明に聞くことができるようになります。
また、バーチャルサラウンド化にも対応しており、音の定位感(方向)を分かりやすくするなど、ゲーム向けに調節することができます。
※実際にバーチャルサラウンド化は5.1chや7.1chになっているわけではなく2.0ch(ヘッドホンやイヤホン)を5.1chや7.1chみたいし立体的に聞こえるようにする機能があるだけです。
ミックスアンプとは
ミックスアンプとは、ゲーム音とボイスチャットなどのゲーム音以外の音を個別に音量調節できる機能がついているアンプになります。
ゲーミングアンプとミックスアンプはほとんど同じで、ミックス機能がついているゲーミングアンプみたいな感じです。
あると便利なのでゲーミングアンプを買う時はミックス機能がついているかの確認をしておくと良いと思います。
外観と製品の紹介
「ASTRO MIXAMP PRO TR」は、ASTROから発売されたミックスアンプ・ゲーミングアンプです。
ASTROは米国のブランドで、2017年にLogitech(Logicool G)に買収されています。
なので今はLogicool Gの製品になっています。
スペック
対応機種 |
PC・MAC・PS4/5・Switch・Xbox
|
接続方法 | USB接続 光デジタル接続 |
周波数特性 | 10~24,000Hz |
重量 | 228g |
寸法 | 81×132×47mm |
細かい情報
- 主な仕様
- サウンド出力: 100dB音圧
- サンプルレート
- ゲームオーディオ: 48kHz @ 16ビット
- チャットオーディオ: 16kHz @ 16ビット
- USB規格: USB 2.0フルスピードおよびUSBオーディオ1.0
- ストリームポート(ライン出力)
- 周波数特性 : 20-24 kHz
- USBゲームおよびUSB音声(チャット)、Auxポートライン出力
- 周波数特性 20~8kHz
- オーディオ入力
- オプティカル入力、USBゲームおよびUSB音声、Auxポート ライン入力
- 周波数特性: 20~24kHz
- 全高調波歪み: <0.05% @ 0dBFS
- SN比率: >70dB
対応機種について
PS4/5・Switchなどの家庭用ゲーム機にも使用可能ですが、一部性能が使えなくなることや他に製品をかまさないといけなくなる機種もあります。
製品と付属品
製品について
表面にはダイヤルとボタンが2つあります。
大きめのダイヤルを回すことで全体の音量を調節でき、小さめのダイヤルを回すことでゲーム音とボイスチャットの音量を調節ができます。
(真ん中の上下にあるボタンについては、下にあるPCに接続した際の光り方のときに説明します)
正面には、イヤホンやヘッドセットを繋ぐ所があります。(イヤホンジャック)
裏側には、本体とPCなどの機器を接続する用の端子やPCか家庭用ゲーム機(PS4)の切り替えがあります。
光デジタル接続・USB接続・AUX端子・ストリーム・デイジーチェーン接続があります。
下側には、滑り止めがついています。
PCに接続した際の光り方
PCなどに接続することでランプが光り今の設定を確認することができます。
上のボタンでは、バーチャルサラウンド化のON/OFFの切り替えが行えます。
(右の画像がONの状態、左の画像がOFFの状態。)
下のボタンでは、イコライザーの切り替えが行えます。
ASTRO MIXAMP PRO TRは本体にイコライザーを4つまで保存でき、ランプが光っている所を見て確認できるようになっています。(イコライザーの設定は専用のソフトウェアから変えることができます)
正面のPCか家庭用ゲーム機(PS4)どちらになっているかの確認もわかりやすく光ってくれています。
付属品
・TOSLink光学ケーブル(光デジタルケーブル)3m
・Micro‐USBケーブル 3m
・デイジーチェーン ケーブル 0.5m
・ヘッドセットYアダプター
各付属品の説明
TOSLink光学ケーブル(光デジタルケーブル)とMicro‐USBケーブルは製品とPCや家庭用ゲーム機を接続する際に使用するケーブルになります。
デイジーチェーン ケーブルは、ミックスアンプ同士を繋げるケーブルで遅延のないローカルボイスチャット環境を構築するためのものになります。
ヘッドセットYアダプターとは、マイクとヘッドホン(音)を一つにできるもの。
ASTRO MIXAMP PRO TRの特長
音量の調節が直感的で分かりやすい
本体についている音量調整はダイヤル式で大きく回しやすい。
ダイヤルは2つありますが、サイズが違うので触るだけでどちらを調節しているのか分かります。
また、本体でバーチャルサラウンド化のON/OFFやイコライザーの切り替えができ、一度設定してしまえば、専用のソフトウェアを開かなくて良くなります。
ゲームと音楽などを良く切り替える人にはワンタッチで変えれて便利だと思います。
様々な機種に対応している
「ASTRO MIXAMP PRO TR」は、PCはもちろん、家庭用ゲーム機のPS4/5・Switch・Xboxなどにも使用することができます。
しかし、一部接続方法が複雑な機器やそもそもPCで専用のソフトウェアからイコライザーを設定しないとすべてを発揮できないため、基本的にはPCが必要です。(一度専用のソフトウェアの設定してしまえば本体には保存される)
家庭用ゲーム機への様々な接続方法はこちら
また、本体背面のAUX端子に接続することでスマホとも接続することができ、他の音(PCや家庭用ゲーム機)ともミックスして聞くこともできます。(スマホで音楽をかけながらゲームをすることが可能)
ミックスアンプ同士を繋げることができる
使う人はあまりいないと思いますが、デイジーチェーン接続によりミックスアンプ同士を繋げることができます。
デイジーチェーン接続をすることで、遅延のないボイスチャット音声を共有することができます。
ヘッドセットを使って同じ部屋で2人でゲームする方には便利な機能だと思います。
主な仕様
「ASTRO Commad Center」ソフトウェアの設定
ASTRO MIXAMP PRO TRは、専用のソフトウェア「ASTRO Commad Center」から色々な設定を行うことができます。
ダウンロードはこちらから
イコライザー設定
イコライザープリセットでは、4種のプリセットのイコライザーの設定を行うことができます。
左から既存のプリセット・4種の本体に設定できるプリセット・イコライザーを変更する画面になります。
イコライザーの細かい設定方法
まず変えたいプリセットを選択して、画面下の方にある詳細設定を押します。
ここで細かなイコライザーの設定を行います。
しかし、イコライザーの設定は難しく、自分で設定するとよくわからなくなるので、基本的にはネットでプリセットをもらってくることをおすすめします。
また、やっているゲームや使っているヘッドセット・イヤホンによって変わってくるため、その都度自分で細かい所を変えることもおすすめします。
最後に戻って左上にあるデバイスに同期を押して完了になります。
マイク設定
マイクでは、ノイズゲート・マイクレベル(音量)・サイドトーンの設定を行うことができます。
ノイズゲートでは、ストリーミング・夜・ホーム・トーナメントの4種類から選ぶことができ、左から右に行くにつれてノイズの抑制が強くなっていきます。
マイクレベルとサイドトーンはバーを動かして音量を調節できます。
また、ゼロにするとミュート状態(音量ゼロ)になります。
ストリームポート
あまり使うことはないと思いますが、ASTRO MIXAMP PRO TRの本体裏側から外部出力ができます。
ストリームポートでは、その際の各音量を調節する場所になります。
まとめ
「ASTRO MIXAMP PRO TR」を2年ほど使ってみた感想は使い勝手が良く音質を良くしてくれ便利なゲーミングアンプだと思いました。
特にミックス機能は便利でダイヤルを回すだけでゲームの音とボイスチャットの音量をその場で(ソフトなどを立ち上げなくても)できるのが使い勝手が良いと感じました。
音質に関しては使っているヘッドセット・イヤホンによると思いますが、自分が使っていたイヤホン(final VR3000 for Gaming)では聞きやすい音質でシンプルなイヤホンでしたが、「ASTRO MIXAMP PRO TR」を通して使ってみるとバランスの良さはそのままにより鮮明に音を聞くことができている気がしました。
また、FPSゲームで重要な足音などの音もイコライザーを変えることで聞こえやすくなり、音楽を聞く際はその音楽にあったイコライザーにし(低音や高音を強調し)より音楽を楽しめました。
しかし、この製品自体発売された時期が古く、(値段は高いですが)新しくより良いゲーミングアンプアンプが出できていたり、同じ価格帯でも新しいアンプはあると思いますがソフトウェアの使い勝手や安定性作っているの(出している)が大手のLogicool G(アストロASTRO)なのでそこは強みだと思います。
ゲーミングアンプを初めて買ってみる方やコスパ良くゲーミングアンプが欲しい方にはおすすめなゲーミングアンプだと思いました。